ミスったときに今までしてきた言い訳
印刷業は非常にミスの多い世界です。
裏を返せばミスらなければかなり信用されます。営業する必要がなくなるほどです。
この業界は「ミス」が起こることがデファクトスタンダードであって、ミスらない現場・協力会社を持っている営業はただそれだけで最強レベルになれます。
あ、当然印刷のイロハは知っている前提です。
客「某巨大掲示板でうちのDMと現品の口紅の色が違うと書かれている」
桜野「違くないです。少し濃いですが・・・。私のプロの目とネットとどっちを信用するんですか?」
ふざけたことを書き込む輩がいたもんです。
実際かなり色は違いましたけど・・・ね!
客「100枚で帯かけって言ったよねー?99枚とか101枚とか結構出てるんだけど?」
桜野「・・・。申し訳ございません。でも考えてみてください。お金を数える銀行さんも15時以降は数えなおしてるっていいますよ?」
これはしょっちゅう言われてました。仕方ないんです手で数えてますので。
員数機を使用してもパーフェクトはありえません。それでも印刷業ってほかの産業と比べればかなり歩留まりは高いと思うんですけど。。。
客「桜野さん?おたく何度ミスすれば気が済むの?今回も乱丁してるじゃないの?」
桜野「もうごめんなさいとしか申し上げられませんが。。。でも」
「お札だって乱丁するんですよ!」
これを言い放った時はさすがにお客さんの目は笑ってませんでした。
いや、若くて良かった。
でもとても良いお客さんで、現場がミスをするときは何が理由でも営業に半分の責任がある、と教えてくれました。
だから私はいつも現場をリスペクトしています。
営業ってのは客が育てるもんです。
埼玉県本社 工具メーカー
自宅から車で20分ほどの場所にある工具メーカーです。
研磨関係が強いメーカーさんでした。何度か会社の目の前を通ったことがあり、最近建てたのかおしゃれな工場を構えてらっしゃいました。
「これくらい会社が近いと残業80時間しても23時前には帰れるじゃん」と完全ブラック思考な私はたまたまハローワークでその工具メーカーさんの求人を発見して応募。
在職していてもハローワークに求職登録できます。
条件を見ると結構良いんですよ。埼玉県では珍しく年休が125日を超えているんです。
給料は現職と比べれば落ちますけれど、家から近いのとマイカー通勤or自転車通勤が出来ることはプライスレスです。
書類選考は通るだろうと考えていたんですが、どうやら甘かったようです。
本日、お祈りレターとともに応募書類が返送されてました。
このメーカーさん、7月から求人を出していまして私が応募する段階で15名の紹介をハローワークより受けています。
15名から採用はしていませんでした。
資格・経験は一般的な条件でした。高卒で経験は不問。年齢制限はなし。
2か月弱で15人の応募はハローワーク的には多いほうなのでしょうかね。
私はマッチングしなかったのかな。
郵送して応募した会社の選考に漏れると若干へこみますね。
さて、また地元で同条件程度の求人を探さないといけません。
でも埼玉ってあまりないんだよね・・・。
中部本社 板紙に強い印刷会社
いやー、経験職の面接は非常に楽ですね。
志望動機、離職の理由、展望何を聞かれても問題なく答えられます。
そりゃそうなんですよ、13年も同じことをやっているわけですから。
しかし志望動機であったりキャリアプランであったりっていうのは、業界を知っているから、だけなのではないだろうかとふと思う。
例えばキャリアプランなんていうのは、この先10年勤めたらどうなっているか、という事例が上司という形で表現されているわけでして、もっと言えば社長まで登った姿も知っているわけです。
これが途端に「建材」とか「精密機器」になると商品特性がよく分からないので志望動機だったり、キャリアプランだったりを組み立てるときにロジックが浮かんでこないだけではないのだろうか。営業としての売り方も想像がつかない。
印刷っていう世界の利益の構造も知っているわけです。印刷業界は基本的に激務薄給です。故に常に求人があるわけですが、当然経験があるので安売りはしたくない。
例えば600万の年収をいただくとしましょう。個人目標は年間で1億5千万円。営業粗利として約12%は必要になるんじゃないでしょうか。1,800万円ですね。
粗利は別として年間で1億5千万円の売上を新しい会社でいざ作ろうとしたとき、私はまず出来ないでしょう。600万円の年収を要求し、採用されてしまった後が非常に怖いです。
いくらなら許されるのか?400万円です。400万円なら目標に届こうが届くまいが何も言われないぎりぎりのラインです。
それでも営業手法を伺った上で、600万円に近い額を要求して帰ってきました。
良い会社だとは思いますが、やっぱり印刷業からは抜け出したい。
履歴書の出力
世の中便利になりましたね。
実は私、大学を出てからというものずーーーーっと印刷業に携わって来たためか、紙が大嫌いです。と、自分では思うんですが周囲は「お前は印刷業が大好きなんだ」と言いますね。
たぶん好きなんですよ。この業界はブラックの温床ですが。そのうち印刷業界に間違っても足を踏み入れてはいけない理由でも書きます。
本題。
履歴書ですけれどセブンイレブンのホームページを見ていたら、ネットプリントという素晴らしいサービスがあるんですね。
いやいや、印刷会社の敵ですよ。
やはり業務用のレーザープリンターは綺麗さが違いますね。まるでフォントのベクトルデータがそのままプリントアウトされたかのような滑らかさです。
えっと、「添え状1枚」「履歴書2枚」「職務経歴書3枚」・・・・。
添え状、履歴書1枚・・・え?1枚?
間違えてました!普段A3で1枚だから・・・うん(´・ω・`)
検版は嫌いなんだよ!
北陸本社 杭打ちメーカー
即日お祈り。
まあ仕方ないですね。特に感想はありません。
求人に対しての応募はメールなりでデータを送付する形が楽でよいですね。
履歴書はいまだに手書きじゃないと、という企業さんも多かったりするんでしょうかね。
私はであったことありませんが。。。
四国本社 表面検査装置メーカー
ハローワークのインターネット検索で見つけた求人でした。
待遇・福利厚生、その他待遇は完璧でした。
銀紙が検査できるみたいなことをHPで見つけて、それならこの俺が印刷会社に営業かけまくって売ってやんよ、的なことを書いて応募した気がします。
もっと優しく書きましたよ?
印刷業に携わった者であれば誰しもが通るピンホール、網抜け、紙のペコ、紙粉・・・etc。
これを検査しろと機長(印刷機を動かすリーダー)と言うのは営業としてもきついものがあります。
だって、例えば939x636mm(菊判という規格です)っていう大きい紙に印刷した絵柄に対して何千枚も目視検査するわけですから・・・。
検査代?出ませんよ(^^♪。
逸れました。志望動機はそういう苦労を御社に入って減らしていけるように貢献したい、と書いたと思います。
祈られました。
非常に残念です。
北陸本社の某繊維メーカー
北陸に住んでいる友人(パパが会社経営のボンボンの2代目。想像以上に金持ち)から良い会社だと聞いてホームページ上から応募しました。
インクジェットで一点ものから量産まで様々な素材に対応、みたいなことが書いてあったので、昨今の販促物の小ロット多品種に絡めていろいろと書いてみたけれど、当然ながらお祈り。
ただ、きちんと応募書類には目を通していただいたようで、評判通りの会社なのだと思う。
どういった形で不採用にするのか、というのはまさに企業の品格といえるんじゃないだろうか。