本当は印刷っていう仕事が好きです。
白状します。
本当は印刷業が好きです。
印刷業というより、販促物全般を「製作」することが好きです。
ただのチラシやパンフレットから始まり、紙什器、樹脂のテスター、金物の展示台、いろいろお仕事をいただいた。
制作だけのデータ納品の仕事もあった。
印刷屋は紙に何か絵柄を刷っているだけではなく、上記にあるような販促品を取り扱うことも多く、部門や会社によっては売り上げの殆どが紙ではないところもある。
こういう仕事は儲かったし、苦労も多く面倒だが仕上がったときはやはり嬉しかったと思う。
製造業の醍醐味だろう。
いつしかこの業界はサービス業のようになってしまった。
この表現は語弊があるかもしれない。
「無償サービス」をするような業界になってしまった、が正しいのだろう。
「ちょっとここの文字修正しといてよ」
「PDFに変換したデータもらえる?」
「画像差し替えといてもらえるかな」
こういうのってすべて本来はお金を取れる作業であり、このために人が数名動くわけだ。
価格に転嫁する努力を我々のような業界に住まう人々が怠った。
競争に勝てないから、というのは言い訳なのかもしれない。
このような作業に対しお金がいただけないということは、作業を行う人々の残業代が払えなくなり、サービス残業を強いるということなのだろう。
確かに印刷業界の経営者は無能な連中が多い。
でも、そこで働く人々も、私を含めてバカばっかりの世界になってしまったんだよ。
かつてメディアの王者だった。花形と言われた時代もあったそうだ。
そういう時代に生きていたらもう少し変わったのかな、と妄想することが多くなった。
他業界に行くことの不安が、印刷業に対する期待と裏腹な感じがしてならない。
結局、営業部員は残業代でないわけ?
「毎月1回、土曜日に営業会議をやります!」
あのさあ、こういうのは求人票に書いとけよ。
年間休日125日で土日祝休みとあったら常識的に土曜日は無いだろう。
いや、分かるよ?サービスだから表記してないって?
会社員を長いことやっていますがいつも思います。
なんで営業部員は残業代が出ないのか。
総務や人事、経理と比べてそんなに仕事してませんか?
移動は仕事ではないですか?
いわゆるみなし残業というやつですが、これの根拠は「事業場外労働制」ですね。
この通信網が発達した時代に「外にいるから労務管理ができない」ってなめてんすか?というレヴェルだと私は思います。
そりゃね、毎日が春うららな季節なら良いと思いますよ。
極寒でも、雪でも、灼熱でも、雨でも外に行かなくちゃいけない気持ちってわかりますか。
理系の技術者様たちも冷遇されていると思いますが、同様に営業も苦しい立場です。
この両者の対立を作っているのは社内にいる管理部の人間達ですので、営業が困っているときは助けてあげてほしい。
かつて私は労組で執行部をやっていました。
権利はつかみ取るものだと言うことは痛いほど分かっています。
当時、20代後半から30代前半で数字もかなり持っており、クビにできないように業務も属人化していたため、強気な交渉を繰り返していました。
でも30台も後半になりますとやはり戦えないもんです。
もう少し雇用の流動化ってやつがあればまた違うんでしょうけれど・・・。
転職するときにまずはブラック会社かどうかを調べないといけないなんて、きわめてナンセンスだ。
退職届なんてメールでいいんじゃないの。
なんて書くと格式が好きな方々に怒られそうです。
会社というものはずるいもので、労働者が提出する書類には非常にうるさい。
履歴書、退職届、保証人・・・etc。
2社目に勤めるときに労働条件を事細かに書面にするよう要求したことがあった。
給与だったり年間休日だったり福利厚生だったり。
やんわりと拒否されつつ最後まで書面になることはなく、挙句業績不振で当初の約束より給料が落ちることになったわけだけれど、それよりも月に1回土曜日出社という最大の罠があったことは人生最大の確認不足と言っていいかもしれない。
同じことで求人票にも嘘があるんですよ。
特にハローワークの求人票には嘘があふれている。
嘘の条件で雇い入れることが許されるなら、嘘の履歴書で対抗したくなるもんだろう。
私は思う。労働力は金と言ってもいい。これを騙して搾取するのであれば、詐欺と同義ではないか。
内容証明とかそういう面倒なことをしないで、退職届なんてメールで「○月×日に退職いたします」と書いてあればそれでよいのでないかと思う。
だめ?
歯医者に行ったらセラミックが欠けていた。
今までずっと銀座の歯医者に通ってきた。
それこそ10年を超えるお付き合いだ。別にお高く止まっているわけではない。
得意先が銀座近辺に集中していただけである。
歯医者は1階、得意先はそのビルの上の階。ちょっと車を走らせて銀座湯に入る。
さぼっているわけではありません。前日徹夜のためお風呂に入れなかっただけです。
昔の話。ほんの7・8年前だけど余裕あったな今よりも。私が、ということではなく世の中の雰囲気が。
その歯医者からセラミックが欠けていると指摘を受けた。舌で撫でれば確かにざらついている。
いつ欠けたのか記憶にない。
衛生士曰く歯ぎしりではないかと・・・。
今まで歯ぎしりなんてしたことないんですけど。
原因と言えばパワハラ寸前のマイクロマネジメントを「同僚(先輩)」の女(デカい)から受けていることくらいだ。
普段イライラしないがこれにはイラつく。今入っている歯の材質は確かハイブリッドセラミックだったはずだが、これでも6万円くらいしたんじゃないだろうか。
年収ダウンがわかっている私には非常に大きな出費だが仕方ない。
そして転職に伴い歯医者も変えないといけない。
これが少し寂しい。
決まってしまった転職先
いまいちピンとこないままハローワークやらリクナビネクストやらを眺めながら一社だけ選考が進んでいる会社に内定が出てしまった。
完全な別業界。当然待遇は落ちることになる。
さて、どの程度なのかと言えば年収でいえば100万ほどダウンする計算になる。
印刷業界に身を置いてるものの、業界内では割と高給取りの部類であったことは自覚してたが、最初の会社よりはそれでも次の転職先の方が給料はよい。
こういうことだろう。
「印刷業界で勤めている人間は若いうちから脱出を目指すべきだ」
例えば10年前に他業界に転職を成功させていれば今頃600万くらいはもらえていたんじゃないかと考えたりする。
まあいい。400万からスタートだ。見下ろすよりは見上げる方が、楽しいんじゃないかと言い聞かせて生きていくのだ。
製薬子会社の容器メーカー
リクナビネクストでプライベートオファーをいただいて面接の機会を頂戴しました。
関東圏ではないところにあり、転居を伴うことからかなり迷いましたが一度面接をしてみようと考え、お伺いさせていただきました。
業務上のことや、もし転居した場合の生活面について、かつ面接の際の交通費まで支給していただいて、非常に丁寧な対応をしていただきました。
こんな会社あるんですね・・・。正直感動しました。
次回の役員面接の日程のご連絡をいただきましたが、転居に伴う様々な問題がクリアにすることが出来ず・・・というよりは私の踏ん切りがつきませんでした。
大変心苦しいのですが選考辞退のメールを送付させていただきました。
一つは全く縁もゆかりもない見知らぬ土地に引っ越しをした場合の生活が想像できなかったことです。転勤ではなく転職ですので、言い訳が出来ない恐怖もあったかと思います。
二つ目は実家をどうするか、という点でした。
これについてはこの先10年は大丈夫でしょうけれど、いつか考えなければならないし、必ず訪れる問題です。介護、空き家・・・、いろいろあります。
答えを出せないまま二次面接はさすがに失礼かと考え辞退とさせていただきました。
私は今後、この会社の製品を使っていきたいと思います。
中部本社 板紙に強い印刷会社 ~その後~
以前書きました下記の記事。
結論から言えば内々定っぽいです。
少し驚いています。そんなにも不人気業種になってしまったんでしょうか。
某巨大掲示板のDTP板は夢も希望もない真っ黒の底なし沼ですし、業界で単独板が立つくらい・・・申しますまい。
条件面は伺ってないので不明です。
きっと体力的にはきつくなるでしょうが、今よりは楽しく仕事ができるんだろうけれど、やっぱり先がいまいち見えてこないんですよね。
この会社さんが、ということではなくて全体として昇給や福利厚生にすごく渋い業界ですので、おそらく入社したところで「ここまでか・・・」と感じてしまったら私はまた辞めてしまうと思われます。
面接の際にモデルケースは質問したんですけど、厳密には決めていないとのことでしたね。
私にとっても、転職先にとってもよくないよ。